人の主張を聞いて揺らぐ気持ち
正しさを主張されると、そこにマッチしていない自分だった場合、気持ちが揺らぎますよね。
それはすでに支配されている状態です。
例えば、女性もお金を稼いで自立するべきだ、という主張がある。
もともと自分の存在への当たり前の肯定感がある人だと、「まぁ人それぞれの生活スタイルがあるし、その主張をしている人は自分の経験からそう思って言ってるんだな」と自分には何の影響もなく通り過ぎていく意見の一つにしかならないのですが(正しいとか間違っているなどの判断もないし、そもそも判断なんてできないことを知っている)、
トラウマ持ちや支配されている状態だと、いちいち他人の意見を自分に当てはめて取り入れてしまうんですよね。
よく考えてみればその主張の自立ってどういうことを言っているのかとか、今自分はどんなライフスタイルなのかとか、考えどころはいっぱいあるはずなのに、そういうところをあっさり通り越して「今そうじゃない自分はだめなんだ」など、即座に自分を否定する思考になってしまいます。
そこでやっぱり役立つのは、支配者という概念。
支配者は本当は存在しない正しさや善悪を掲げて、私たちを支配する主張をしてくるもの。そこに触れたときに感じる不快さは、本来の私から離れて邪魔をいれられているサイン。
そんなことを骨の髄までしっかり認識していると(これが邪魔が強い状態だとなかなか気づけないんですが)だんだん気持ちが揺らがなくなってきます。
「あ、これ邪魔だな」ってすぐ分かるようになってくるから。
自分が今まで信じてきた常識や主義も、小さなころから支配者に繰り返し入れられていたものってことがほとんどかもしれません。それが根底にあると、人の意見に左右されがちになりますから、できるだけ根本から捨てていきたいですね。